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日本シリーズ・プロ野球最強決定戦とは

10月21日、ソフトバンクホークスが日本ハムファイターズに勝利し、10連勝を記録した。そして、この勝利により2位千葉ロッテとのゲーム差を7・5にまで広げろとともに優勝へのマジックナンバー「8」が点灯した。セ・リーグも首位を独走する巨人がマジックを「7」としており、両チームとも優勝がいよいよ現実味を帯びてきた。

そして、今季はリーグ優勝「後」の展開も例年とは違いがみられそうなのだ。特にセに関してはクライマックスシリーズ(CS)が開催されないこととなっていて、ペナント制覇で、そのまま日本シリーズ出場決定となる。「本番」のペナントレースと「決戦」である日本シリーズ。この二つの戦いの間に行われてきたミニ・トーナメントでの出場決定戦、それがCSなのだが、今季はコロナ禍による日程変更により、セ、パ・リーグも上位2チームのみで開催されることとなる。

シーズン終盤の盛り上がりを維持し、消化試合を減らすことを主な目的として、導入されたCSは現在まで未だに賛否が語られ続けている。特に問題視されているのが優勝チームがシリーズへの出場が成されないことが起こり得る事態であり、昨年までシリーズ連覇のソフトバンクも、シーズンでは何れも2位に終わっている。また、過去にはリーグ3位チームが「日本一」に登り詰めた年もあり、シーズンの重要性とシリーズの勝敗が、CSによりいびつな形となって表れることもしばしば。「不要論」は今なお、根強く語られてもいる。

プロ野球における日本選手権、日本シリーズとはそのシーズンにおいて、最も強いもの同士による最強決定戦でなければならないという思いのファンは決して少なくないはずだ。寧ろ、CS勝者がシーズン優勝チームとして扱われるならば、そちらのほうが正しいような気がしてならない(2006年まではパ・リーグはプレーオフ制覇で優勝扱い。ペナントシリーズ1位は「1位通過」として記録されている)。無論、ペナント優勝チームがCSを勝ち抜くこともあるのだが、シリーズ前の短期決戦に想いを込めて声援を送ることは、どこか不自然さを感じてしまう。

セのみとはいえ実に2006年シーズン以来となる、CSの無いシーズン。このまま、順調に原ジャイアンツが残りのシーズンを勝ち進み、ペナントレースを制した時その瞬間、我々はかつて当たり前のように抱いて来ていた「優勝の重み」を感じられることを期待してしまう。そして、その瞬間を心待ちにしてしまうこと、さらにはそれが来年以降も続いてくれることを願ってしまうのは、時代に沿わないファンとして自覚しなければならないのだろうか。(佐藤文孝)

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