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サッカー日本代表再始動によぎる不安

 今月、およそ1年ぶりにサッカー日本代表の国際試合が行われた。9日にカメルーン代表、13日にはコートジボアール代表という2試合がオランダ・ユトレヒトで開催され、来月にはオーストリアの地でパナマ代表、メキシコ代表とのゲームが決定している。

 先日の2試合の結果からは、共に無失点で終えたこともあり、海外組のみで構成されたチームにおいて日本の守備能力の高さが評価された内容と捉えられている。特に吉田麻也、冨安健洋の両センターバックの能力の高さが際立っていたとも言われている。また、アフリカ勢を相手に無失点はもちろん、終始、危険な場面を作らせなかったことも、これまでには見られなかった展開だという声も、各方面から聞こえている。

ただし、我々はまだ、何かを手にしたわけではない。

現状も日本代表は常に「挑戦者」であることを自覚しておく必要があるだろう。

 2大会ぶりの頂点を奪いに行った昨年のアジアカップでは決勝でカタール代表に熟成度の違いを見せつけられ、完敗を喫している。敵地でウルグアイに引き分けるなど、収穫の多かったようにもとれる南米選手権でも、結局は勝ち点3を手にすることは出来なかった。さらには五輪世代においても、今年1月のアジア選手権、無残にもグループリーグ敗退という結末だったことを忘れてはならない。

 目先の試合結果だけで一喜一憂する時代はとうに過ぎており、日本代表としての課題や目指すべきものをもう一度、認識させる必要があるだろう。

 今回の遠征での好結果は国外のピッチで、メンバーも海外組のみで構成された中で得たものだった。世界の情勢など、特別な事情の中での今回のシチュエーションではあるが、いずれまたJリーグ所属選手の選出、もちろん国内での代表戦の開催される時期が来る。その時に、今回のようなクオリティを作り出し、維持していくことが重要なことの一つではないだろうか。昨年の11月、広島でのU22日本代表対コロンビア代表戦では久保建英、堂安律らが招集されたものの、国内組との連携がもう一つだったことなども、改めて参考にしていく姿勢が求められる。

 来月の代表戦も含め、海外開催、海外組のみという試合はもうしばらく観られることになるはずだ。ともすれば選手のコンディションなどを踏まえても今回のような内容・結果が繰り返されるかもしれない。それでも、その結果が全てであるはずもなく、今季、異次元の強さをみせている川崎フロンターレ勢等国内組の選手選考、それによるメンバー構成なども常に視野に入れておかなければならない。

 気になるのは森保一監督以下スタッフが、再び、国内外の選手が同時にピッチに立った時に相手を圧倒できる内容のシミュレーションをどれだけ、出来ているだろうか。当然のことではあるが、スキルの高さが求められるのはフィールドでプレーを繰り広げる選手たちだけではない。(佐藤文孝)

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