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ボーア登録抹消、伝統球団の終焉か

阪神タイガースのジャスティン・ボーアが今月22日、一軍登録を抹消された。ここまで99試合に出場し打率は.243、17本塁打、45打点を記録していた。開幕から主軸として期待されながら思うような結果が残せず、それでも好調時には目の覚めるような飛距離のスタンド越えも放っていただけに、来日初、シーズン終盤での2軍降格は複雑な思いを抱かざるを得ない。

今季は巨人との開幕戦から4番を任されながら、徹底的なマークで、オープニングの3連戦は無安打に終わっている。首脳陣も来日当初から打線の核としての構想を明らかにしていたものの、3戦目には早くも打順を6番に下げるなど、先行きを暗示するかのような起用法がみられていた。「バースの再来」との声も多く、虎党のみならず球界全体からの注目度もスバ抜けていた。

シーズン序盤から左投手への対応に苦しんだほか、慎重なほどにボールを見極めるシーンが頻繁にみられ、開幕当初は一度もバットを振ることなく三振に終わる打席も。ファンが描いた「一発長打」を武器とする助っ人らしからぬ、積極性の無さもボーアの特徴として、日本のファンに印象付けられた様に思えてならない。

だが、無念とも言える感情が向けられるべき矛先は、ボーア本人だけでは、ない。

今季、阪神首脳陣はボーアありき、「大黒柱」として打線を組むことが公に伝えられていたこともあって、「助っ人」以上の働きを求められていた。来日1年目の外国人、とくに日本でも突出した歴史と人気を誇る球団では、如何に元メジャー選手と言えど、その重圧は測り知れない(ボーアのみならず、マルテ、サンズの二人も成績は低迷、敗戦の責任を必要以上に押し付けられているようにも感じられる)。阪神球団特有とも言える、外国人依存の犠牲になったことも、不調の要因の一つに挙げられる。

そして、この登録抹消とともに聞こえてきた退団報道にも小さくない憤りを覚えてしまう。もし真実だとするならば、果たしてこの伝統球団はどれだけ同じことを繰り返すのだろうか。

ボーアの一軍再登録が可能になるのは、来月1日以降。

セ・リーグの大勢はほぼ決まったことで、ペナントレースの全日程を消化した時点で、タイガースの今季は終了となる。願わくは、もう一度、ジャスティン・ボーアが一軍の打席に立ち、多くの人々の度肝を抜くようなバッティングを披露することを。そして、チームの劇的な勝利に貢献し、タイガースの「救世主」としてファンの声援に包まれ、永遠に記憶に刻み付けられることを。(佐藤文孝)

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