カテゴリー
未分類

「今を戦う」指宿洋史を観る。

新聞紙面上、それも一般紙のスポーツ欄に、「指宿洋史」の名前を見つけた。

10月31日に行われたJ1リーグ、湘南ベルマーレ対横浜FCの試合において、決勝ゴールを挙げたことがニュースとして取り上げられていた。合わせて「Jリーグタイム」の録画を観て、映像でのチェックも。右サイドから裏へと抜け出し、味方からのパスを足元でコントロールしたのち右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺す、豪快に仕留めていた。どうやら、2試合連続でのゴールとのことだった。

4年前までは我がアルビレックス新潟のユニフォームを纏っていた指宿。それ故、新聞紙上でもその名前や、「196㎝」というフレーズがすぐに視界に引っかかった。

2014年シーズン途中、新潟加入のニュースが伝えられた際には、「あのイブスキか」と、口にしたことを憶えている。若くしてスペインに渡り、大型FWとして、日本でも将来の活躍が期待されていた。欧州下部リーグでプレーを続けていた後、電撃的にアルビへと辿り着く。2シーズン目の2015年には、世代別代表でもチームメイトだった、加藤大とのラインでいくつものゴールを挙げている。

2017年、シーズン開幕の直前、指宿のJ2ジェフ市原へ移籍が決まった。そして、この年、新潟は一気に勢いを失い、留まり続けていたJ1から転がり落ちることに。指宿の不可解な放出は、監督人事、選手起用など、フロントと現場を含め、方向性がまるで見えなくなってしまっていたクラブの状態をそのまま表していたように感じられてならない(そして、それは現在も続いているのかもしれない)。

昨年より湘南の一員となり、再びJ1の舞台に。今年、29才を迎え、選手としてはすでにベテランとも呼ばれる年齢だ。色黒で逞しいその表情からは、より一層の精悍さが伝わる。もはや、アルビにいた時の面影は消え失せていた。

初ゴールを挙げた前節の鳥栖戦は、14試合ぶりでスタメンに名を連ね、今季初のフル出場。そして昨日の横浜FCとのゲームも90分、ピッチに立ち続けての決勝ゴール。まさに今現在、「補欠」から這い上がり、レギュラーを手にしつつある正念場か。

それでも、リーガのピッチにも立ったこともある、経験豊富な長身FW が見据えるのはやはりチームの勝利だ。「自分のゴールも嬉しいが、勝てたことがうれしい」。指宿洋が誇る高さ、足元の巧さに加え、泥臭さも併せ持つプレースタイルは、低迷する湘南でもこれ以上ない程、活力を与える起爆剤となり得るはずだ。(佐藤文孝)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA