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今季も激しさを増す、パ・リーグ首位打者争い

2020年のプロ野球は、両リーグともリーグ優勝が決まり、残り僅かとなったリーグ戦を消化すると、ポストシーズンを迎える。だが、ペナントレース、公式戦において、今なお目が離せないのが個人タイトル争いだ。各部門、僅差でそれぞれのタイトルが競われている中、ひと際、目を引くのがパ・リーグの首位打者争いだろう。現在、上位3人が.340を超える高レベルでの数字をキープ、例年以上の激しさで鎬を削っている。

打率351(数字は何れも11月2日現在)で吉田正尚(オリックス)がトップをひた走る。フルスイングに強いこだわりを持ち、ホームランバッターの印象が強いものの、シーズン序盤より高打率を記録、パ・リーグトップをキープしている。特に、三振数29個という少なさにも今季の状態の良さが表れている。昨年は7厘差でのリーグ2位と、タイトル獲得まであと一歩だっただけに、最後まで好調を維持し、初の首位打者獲得を狙う。

2位につけるのが柳田悠岐(ソフトバンク)だ。こちらも球界を代表する長距離砲として、長年にわたり本塁打を量産し続けたスラッガーであるとともに、「トリプル3」経験者でもある。過去2度、首位打者にも輝くなど、ハイアベレージを叩き出す術も心得ているはずだ。ここまで.344と吉田に食い下がり、ともに両リーグを通じて最多となる142本の安打を積み重ねている。もちろん、本塁打、打点もリーグ上位の数字を残しており(28本、84打点 何れもパ3位)、まさに現代野球の象徴的なバッターとも言えるだろう。

パ・リーグ屈指のホームランアーティストたちを追い上げるのが、こちらも球界屈指のバットマン、近藤健介(日本ハム)だ。毎年の様に首位打者候補に挙げられ、「安打製造機」に相応しいバッティングを披露し続けている。さらに、近藤へ託されるのはリーディングヒッターのタイトルのみならず、「夢の4割」達成という願いも毎年の様にファンからは送られており、夢の実現に向けてバットを振り続けている。職人芸にも例えられるシュアなバッティングで日本ハム打線を牽引し、逆転でのクライマックスシリーズ進出の原動力となれるか。

日本人プレーヤーによる、類をみない程の高いレベルで繰り広げられているパ・リーグ首位打者争い。残り試合数が一桁となる中、ペナントの行方は決している。それでも、異なるチーム状況において、それぞれの役割と向かい合いながら、3者ともタイトル獲得へ執念を燃やす。恐らくは最終戦を終えるまで、結論は出ることはないだろう。だからこそ最後の打席までクリーンに争い、その上でプロとしての最高の技術を魅せてくれることに期待が高まる。(佐藤文孝)

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