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巨人・坂本勇人、果てしなく続く夢

記憶をたどると、自分がプロ野球を真剣に観るようになってから、初めて2000本安打を達成したのが、1989年の大島康徳だった。

当時、日本ハム所属であり、今ほどパ・リーグの話題も多くはない時代だったが、このニュースに関しては記録達成までの数日間にわたり、連日、巨人戦中継内でも報じられていた。小学校6年生だった自分にとって、ベテラン選手が残りの一本を打つまで苦しんだこと、加えて「2000」本という数字の強烈なインパクトに惹きつけられたことを憶えている。

あれから30年以上が経過した今日、ジャイアンツの坂本勇人が2000本目のヒットを放ち、大記録達成となった。シーズン開幕前から予想されていたとはいえ、やはり、2000本の偉業は人々の記憶と歴史に刻まれる。

過去の多くの記録達成者がそうであった様に、本来であれば2000本という金字塔は、大きな節目としてそれぞれのプロキャリアに記されてきた。だが坂本の記録を語るうえでファンの期待がより膨らみ続ける理由として、31歳10ヶ月という年齢で成し遂げたことが挙げられる。実に、史上2番目の年少記録というから、いやでも記録の「この先」を見通してしまう。

もちろん、年間試合数が昔よりも増えた点も、異例の速さでの記録到達の大きな要因ではある。ただ、名門であり、毎年の様に戦力補強が行われる巨人という球団のショート・ストップとして13年間レギュラーの座を明け渡すことなく、尚且つ打線の軸となり続けていること自体がもう一つの偉業と言っても間違いないだろう。さらに、年齢などを踏まえても今後、NPB通算安打記録において、どこまで上位に名前を載せることが出来るか、果てしなく楽しみは続いていく。

今シーズン、坂本にはまだ大仕事が残されている。次はチームとしての偉業、シリーズでのリベンジを果たしての日本一奪還だ。昨年はソフトバンクの前に4連敗で屈しており、2013年には楽天にも敗れている。セ・リーグ全体をみても、最後にセ球団が日本一を手にしたのが2012年の巨人まで遡らなければならない。個人記録もさることながら、頂点へと牽引し、常勝ジャイアンツ復活のシンボルとしても、これ以上ない存在だ。

振り返っても、通算7度の全試合出場も含め、ほぼ毎年常時出場を果たしている。長期の戦線離脱も無く、常にグラウンドに立ちプレーするからこそ、大記録へと繋がっていく。積み上げた安打数も去ることながら、ファンが球場に足を運べば、その姿を観ることが出来る。それこそが、坂本勇人のプレーヤーとしての最大の魅力と言えるだろう。(佐藤文孝)

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