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川崎フロンターレ 新たな常勝軍団の軌跡

今季のJ1リーグにおいて、開幕から圧倒的な強さを見せつけ優勝を果たした川崎フロンターレ。4試合を残しての優勝はリーグ過去最速であり、最多勝点記録も更新し、クラブ史上3度目の頂点となった。

2017年、2018年、そして今年と、ここ4年間で3度のリーグ制覇はもはや「常勝軍団」とも呼んでもおかしくない程の強さだが、これまでの足跡は決して栄光ばかりではなく、長い期間を経て積み上げられたものだった。

1999年にJ2リーグ優勝を成し遂げJ1昇格するも、翌2000年は年間成績で最下位に沈み、僅か1年でJ2へ逆戻りとなっている。そこから2005年に再び昇格するまで4年の「下積み」期間を擁した。後に五輪代表を率いることになる関塚隆監督のもと、J1復帰を果たした。

再昇格後はJ1に定着したものの、長年にわたり中堅クラブという地位から抜け出せない戦いが続いた。その中でも、中村憲吾や小林悠、黒津勝といった若きプレーヤーがクラブの中心選手として、さらにはリーグを代表するまでに成長し、また2013年からは大久保嘉人が3年連続で得点王に輝くなど、川崎フロンターレは急激に他クラブの脅威となっていく。

そして2017年、現在の指揮官、鬼木達監督が就任し、コーチ時代より磨き上げてきた精度の高いパスサッカーを武器に白星を重ね、創設21年目にして初優勝を遂げた。さらにこの年はJリーグカップでも準優勝するなど、チームの完成度がより、高まった1年でもあった。翌年の2018年も優勝でリーグ連覇を果たしたうえ、年間ベストイレブンに7人もの選手が選ばれている。また、連覇を遂げた裏には、家長昭博や斎藤学など、実績のある日本人プレーヤーを獲得したことも大きな要因でもあった。

昨シーズンはJリーグカップで念願の初優勝に輝き、3年連続で主要タイトルを手にしている。リーグ戦では4位に終わり3連覇は逃すも、リーグ屈指の攻撃力を武器として強さを発揮しており、この頃にはもはや「王者の風格」さえ感じさせるほどのクラブにまで成長している。

迎えた今季、10連勝以上を2度記録するなど、他を寄せ付けない程の戦いを続け、史上最速で3度目の優勝を果たしている。ルーキーの三苫薫が二桁得点を挙げ注目を集めるなどベテランから若手まですべての選手が、長年に渡ってクラブが目指し続けてきた攻撃サッカーを理解し、ピッチ上で体現している。

J1昇格直後よりフロンターレを支え、象徴的な存在でもあった中村憲剛の今シーズン限りでの引退が発表されたが、勝利にかける強靭な意思は多くの選手に引き継がれていることは明らか。この強さは、まだこの先、しばらく続きそうである。(佐藤文孝)

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