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アルビレックス新潟、田中達也「俺たちのタツヤ」は2021年も駆け抜ける。

一人のベテランが、2021年も新潟のプレイヤーとしてビッグスワンのピッチに立つ。

今月4日、アルビレックス新潟の田中達也が契約を更新した。

2013年に浦和レッズから移籍、以降、8シーズンにわたり新潟のユニフォームを纏っている。今や、アルビレックス新潟がトップカテゴリーに在籍していた当時を知る、数少ない選手のひとりとなった。また、新潟移籍時より8年に渡り、新潟所属となっている唯一のプレイヤーだ。

さらに2019年シーズン終了後には契約満了で退団するも、2020年シーズン前に再契約という異例の「再入団」を果している。新潟はここ数年、目まぐるしく監督交代が行われるも、田中達也は常に必要とされるプレイヤーであり続けた。かつての浦和のワンダーボーイとして日本を代表するFWだった男は、今やアルビの顔として、クラブを支える存在となっている。

昨年はリーグ戦7試合出場と、新潟移籍後では最も少ない出場数に終わった。チームはJ1昇格に届かず、自身の得点も0と、本人にとって不本意な成績でシーズンを終えている。最終節のアウェー大宮戦では、昨シーズン唯一の先発出場で、およそ70分にわたりボールを追い続けた。背番号14が、最終戦でスタメンに名を連ねたことで、様々な想像を膨らませたサポーターも少なくなかった。だが、来る2021年シーズンも「タツヤ」はオレンジと青のユニフォームを着て、ビッグスワンスタジアムのピッチに立つ。これまでと同じ景色をみせてくれることに、やはり感謝の想いを抱かずにはいられない。

初出場となった昨年8月12日のホームでの対レノファ山口戦では、リードして迎えた試合終盤、交代出場でピッチに送られている。ベンチ前で出場の準備を進めているだけでスタジアムは大きな期待に包まれ、精一杯の拍手でサイドラインを跨ぐ「俺たちのタツヤ」を迎え入れた。これまで、伝説上で語られる限られたプレイヤーがそうであった様に、ピッチサイドに姿を現すだけでスタジアムの空気を一変させることのできる、日本でも希少な存在であると、改めて感じた。

「自分のサッカー人生の最後の目標」(アルビレックス新潟HPより)

田中達也はJ1昇格への想いをそう語っている。かつて、Jリーグ制覇をはじめ国内の各種タイトル獲得、さらにACL優勝にも貢献し、オリンピック出場や日本代表歴もあるプレイヤーが、時を経て、アルビレックス新潟の一員として、大きな未来に向かっている。

眩い栄光と共に、選手生命を左右する大怪我にも見舞われる等、耐え難い苦難も乗り越えてきた田中達也。だからこそ、その小さな姿から語られる壮大な目標を、今季も後押ししたいと、強く思う。(佐藤文孝)

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