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「もう一度優勝を」小川泰弘、覚悟の新シーズンへ

プロ野球のストーブリーグ、FAやポスティングに関して例年以上に「大物」の名前が挙げられていたものの、菅野智之の去就が注目を集め続けている他は、ほぼ、結末を迎えてきている。

FAでは昨年の鬱憤を晴らすかのようなジャイアンツの「二枚獲り」以外は、目立った動きは見られなかった。

その中で、昨年末まで動向が話題となったのはライアン小川こと、ヤクルトスワローズの小川泰弘。キャリア8年目を終え、満を持してFA権を行使し、他球団への移籍も視野に入れたこともあり、期せずして今オフの中心人物の一人となっていた。

「(山田)哲人が夢に出てきた」とのエピソードを交え、残留会見を行ったのは先月の25日。4年総額で7億円を超える条件を提示した球団の誠意に応えるとともに、盟友との「もう一度、優勝を」という目標も語っている。

これまで、新人の年に最多勝、最高勝率に輝くも、その後は二桁勝利が僅かに2度、一昨年には12敗を記録するなど、エースと呼ぶには物足りなさを感じる成績に止まっている。ルーキーの時の輝きを放てないまま迎えたFA権行使には、多くのプロ野球ファンから様々な意見が聞こえた。他球団への移籍も「心が揺らいだ」ことも伝えられており、プロとしての価値を見いだすFA宣言ではあるが、高い評価ばかりではなかったことも事実かも知れない。

だが、だからこそ来るべき2021年シーズン、小川は今なお秘めているであろう投手としての能力を発揮し、首脳陣やチームメイト、さらにはファンにも「見せつける」つもりでの高いパフォーマンスが求められる。

日本における「FA元年」だった1993年オフ、その年の巨人の勝ち頭であった槙原寛己がFA権を行使。指揮官の長嶋監督からの慰留により残留したことは有名なエピソードとして記憶されている。その翌年、「巨人・槙原」の存在感は増し、完全試合を成し遂げ、日本一にも貢献するなどシーズンを通して、例年以上の力強い投げっぷりを見せつけた。当時の槙原のピッチングには、自身の覚悟と意地がマウンド姿に滲み出ているように感じられた。

同様に、小川自身のさらなる飛躍にも期待してやまない。スワローズは最下位が続くなど、低迷から抜け出せずにいる。残留会見でも誓った優勝に向けては、すでに開幕投手にも任命されている小川のエースとしての働きが不可欠だ。「進化した自分自身をみせなければならない」その力強い言葉とともに、小川泰弘は新しいシーズンを戦う覚悟を滲ませている。(佐藤文孝)

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