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第99回全国高校サッカー選手権決勝、激闘の末に。

冬の風物詩とも言える全国高校サッカー選手権が閉幕した。

テレビを通じ、一試合を通して観ることが出来たのが決勝のみだったが、その決勝戦が劇的な展開となったこともあり、今回のブログのテーマにすることに決めた。

子供の頃から「冬休み明け」を迎えると、大会は中盤から終盤に差し掛かっていたように記憶している。開催前より知られる、有力選手を追いながら大会を辿っていく高校野球とは異なり、個性や名前がわからないまま試合の流れを追いつづけた。

国見、市立船橋、武南、清水商業、帝京、四中工、鹿実……、枯れた芝生の上でインパクトを残した学校や選手たちを記憶に刻むというのが、自分なりの高校サッカーにおける観戦パターンだった。

時代は移り、ここ数年は新潟県代表・帝京長岡の躍進も著しく、大会結果は昔以上に、気にしている。今大会でも準々決勝で市立船橋を破り、2年連続でベスト4進出を果たすなど、目覚ましい活躍をみせた。

その帝京長岡をPK戦で降し、決勝に勝ち上がったのが、山梨学院だった。一回戦から準決勝までの5試合を、3度の「ウノゼロ」(1-0)、2度のPK勝ちと、まるでイタリア代表のような勝ち上がり方をみせてきた。対する青森山田は3年連続ファイナル進出、まさに現代の高校サッカーシーンの「主役」に相応しい圧倒的な強さを、今大会でも見せつけている。ここまで4試合、計15得点という凄まじい攻撃力で3大会ぶりの王者返り咲きが目前となっていた。

試合は、前半に山梨学院が先制すると、後半、青森山田が2点を奪い逆転、その後に山梨学院が追いつくという、ワールドカップでも起こり得ない程の、試合展開となった。後半33分、山梨学院の10番、野田の同点ゴールのアシストとなったのは、途中交代で入った背番号7、笹沼の「漫画のような」スルーパス。まさに全盛期のディエゴ・マラドーナの如く、相手の急所を突く精密さを放っていた。

99回目の開催となった今大会の決勝、延長でも決着はつかず、PK戦の末、山梨学院の優勝で幕を閉じる。2大会前の覇者である青森山田は昨年に続き、決勝で敗れた。ロングスローが幾度となく放られ、また、両チームとも、終盤で決定機を得るも、シュートが枠を捕えきらなかった。

史上屈指の名勝負となった今日の決勝を、そして、今大会を戦ったプレイヤーの中で、来月開幕のJリーグで名前を聞くことになる選手もいるだろう。そして、それは今後、ずっと続いていくことなる。群雄割拠時代となった高校サッカーが日本のサッカー界、さらにはスポーツ界の土台をより、強固なものにしていくことも間違いない。そう思える、今日の戦いだった(佐藤文孝)

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