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先発投手陣への奮起を。巨人元エース桑田真澄、コーチ就任。

巨人投手陣の再建は成されるのか。

現役時代、背番号18を背負いエースの役割を果たしてきた桑田真澄が、コーチとして現場復帰をすることが発表された。1月に入ってからのコーチ就任は異例であり、前触れもない突然の出来事の様に感じられた。

現役時、「3本柱」の一人として長年にわたり、チームの勝利に貢献してきた桑田氏は通算173勝を記録、そのほとんどが先発で挙げた白星だ。入団2年目には最優秀防御率のタイトルを獲得、沢村賞にも選出されている。若くして巨人投手陣の中心となり、江川卓、槙原寛己、斎藤雅樹らとともに一時代を担った本格派投手だ。

シーズンを独走状態で勝ち抜き、2年連続でペナント制覇を成し遂げたものの、日本シリーズでは目を覆うような惨敗に終わった、昨季の原ジャイアンツ。投手成績はここ数年にわたって、チーム防御率3点台と、決して悪い数字ではない。ただし、先発投手陣のコマ不足が明らかとなっており、昨年の巨人投手陣はエース菅野智之が14勝を挙げた以外は、戸郷翔征、サンチェスが何れも8勝と、物足りなさを感じてしまう数字だ。

さらに一昨年の最多勝投手であり、ポスティングで米大リーグ・ブルージェイズへ移籍した山口俊の代わりとなる投手を見出せないまま、1年を戦い終えていて、菅野も来オフでのメジャー移籍の可能性もある中で、試合を作りチームを支える投手の育成が急務となっている。

桑田氏は先発投手への要求として「135球」という、明確な数字を発している。自身の現役時同様、先発・完投を理想とする考えを、指導の根幹として育成を行っていくという。時代が違うとはいえ、桑田氏が現役だった1980年代後半から90年代のように、リードしている試合では、先発投手は9回までマウンドに登り続けるシーンが多く見られた。一試合に起用される投手が4人以上となる事はシーズンを通しても殆どなく、規定投球回をクリアする投手は各チームに4~5人が存在する時代でもあったのだ。

また、原辰徳監督のもと、チーム内での立ち位置も注目だ。投手コーチ補佐という役割でも、その存在感は決して小さくはない。引退後は現場以外での活動が長かっただけに、その独自の理論が伝統球団であるジャイアンツの組織において、どれだけの影響を及ぼすかも興味深い。現役時より、巨人というチームカラーからは一線を画し、どこか「異質」な雰囲気も感じられた元エースの復帰は、現代の巨人投手陣、いや、プロ野球界全体に大きな一石を投じる、なにやらそんな予感を憶えてしまう。(佐藤文孝)

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