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揺れる相撲会。時津風部屋繰り返された不祥事。

大相撲時津風部屋の時津風親方が初場所中に、マージャン店などに出入りし相撲協会作成のガイドラインに反した問題は、今も大きな波紋を呼んでいる。時津風親方の処遇は検討されているものの、今回が2度目の違反となる事で、協会を退職する意向だという。時津風部屋は間垣親方(元幕内・土佐豊)が継承する方向で調整している。初場所では優勝争いを演じた大関正代、そして幕内力士豊山を擁する部屋の不祥事は、なおも後を引きそうだ。

一年前、大相撲界は他のプロスポーツに先駆け、3月開催の大阪場所を無観客で行うことを決断している。さらに感染者が出た場合は即、場所を中止という状況の中、15日間を無事に乗り切ったことは今も記憶に新しい。また、翌5月場所は中止、7月場所から現在までの場所を、全て東京両国国技館で行うという措置をとってきた。類を見ない情勢の中、様々な策を講じながらファンに大相撲を提供し続けてきた中での今回の不祥事は、これまで相撲協会全体が重ねてきた努力に泥を塗る行為という他ない。

時津風親方は、2007年の同部屋の不祥事を受け、急遽、現役を引退し、親方となり部屋を継承した経緯がある。当時は「まだ燃え尽きていない」と、現役続行の意思を示していたが、部屋の窮地を救うべく、現役に終止符を打つという、波乱の相撲人生を送ってきた。にも拘らず、今回は自身の問題行動により、その座を自ら降りる事態となったことは、あまりにも残念でならない。

正代は「とても残念に思う。どんな結果になろうと協会の決定に従う」と、苦しい心境を吐露している。初のカド番を何とか乗り切り、中盤からは優勝争いにも加わった。白鵬の観戦による欠場など横綱不在、大関陣にも休場者が出た中で主役の一人となり、重責を果たした。来場所以降も土俵上を盛り上げ、引っ張っていく立場である大関の言葉には、一言では語れないであろう苦渋が滲んでいる。

大相撲協会は3月場所も、本来の大阪ではなく、東京両国国技館で開催することを発表している。未だ「異例の場所」は続いている中で、関係者、そして力士の努力には敬意を表する。新型コロナウイルス感染により、世界中に混乱をもたらしてから一年が経つ。日本のスポーツ界でも試行錯誤が続く中、日本の国技である大相撲も苦境に立ちながら、場所を継続してきた中での今回の不祥事。もはや名門と呼ぶことも憚れる、繰り返された時津風部屋の醜聞が今後の相撲界に及ぼす影響は、決して小さくないだろう。(佐藤文孝)

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