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大谷翔平、「2刀流」の未来とは。

アメリカ・メジャーリーグ、エンゼルスの大谷翔平が、2年総額850万ドルで契約合意に至った。米球界での年棒決定における調停に持ち込まれる可能性もあったものの、直前で回避されたという。独特のシステムの中での契約合意ではあるが、一先ず、今シーズンもメジャーを舞台にした「2刀流」が観られることが決まった。

2018年にメジャーに渡り、4シーズン目を迎える。日本でのキャリアも数えると、今季が9年目のプロ生活となる。26才、すでに充分な中堅プレーヤーだ。日本ハムファイターズ入団1年目より打者、投手の両方をこなすという仰天プランを課せられながら、投打で実績を積み、自身の目標であり夢でもあったメジャー移籍を実現させた。今後もさらに、夢の舞台で華やかな活躍をみせ続けてくれることを多くのファンは強く、望んでいる。

ただ、だからこそ歯がゆさも感じ続けている。

現在、世界中で唯一人とも言える、シーズンを通しての2刀流というスタイルは、言うまでも無く身体への負担も大きく、怪我のリスクが伴う。これまでのプロでの8年間のうち、投打で主力として「完走」したシーズンは半分の4シーズン程だ。日本では3年連続二桁勝利を挙げた翌年の2017年は開幕当初より左太ももを痛め登録抹消、2ヶ月以上、戦線から離脱している。また、メジャーでは初年度に新人王を獲得しているものの、シーズン終了後にはトミー・ジョン手術を行なっており、エンゼルスでの3年間で投手としての登板は計12度だけと、故障の影響からプレーの機会が制限されている感は否めない。

昨シーズンより「Two-way player」がルールとして定義されるなど、大谷の二刀流としての功績は、日米のファンに大きな夢を与えてきた。だが、絶大なインパクトと引き換えに、幾度となく故障を重ねてきていることも事実だ。今後、年齢と共に、さらに身体への負担が大きくなっていくことも考えられる。

メジャーでのさらなる活躍も望みつつ、この先のプレースタイルを見つめなおす時期も訪れるだろう。投手、野手、たとえどちらか一方でのプレーを選択する時が来たとしても、ファンは受け容れる筈だ。個人的には、スラッガーとして快音を放ち続け、年間本塁打記録である73本を塗り替えるシーンを期待し、想像を膨らませている。

どんなに強靭なプレーヤーでも選手生命は無限ではない。そう遠くない未来、「二刀流」以外の可能性も視野に入れる必要もあるはずだ。野球ファンにとって、大谷の姿をスタジアムで観られることが何よりも幸福なことなのだから。(佐藤文孝)

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