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10年振り復帰の千葉和彦。2021年アルビの「光」として。

今季より、アルビレックス新潟に一人のベテランが加入した。DF、背番号35の千葉和彦だ。名古屋グランパスより昨シーズンオフに移籍、実に10年ぶりの新潟復帰となる。

すでに、そのキャラクターでメディアに頻繁に取り上げられており、キャンプ中のチーム内でもムードメーカーとしての役割を全うしている様子。これまで、長年にわたっても某サッカー番組において、ピッチ外の表情やチームメイトとのコミュニケーションが、名物コーナーの中心として話題となっていたほどの、J屈指の「エンターテイナー」として知られている。

2005年夏に、前所属のオランダ2部FCドルトレヒトからアルビレックス新潟と契約すると、ボランチ、デフェンスラインで、存在感を示し続けた。今や、J1時代を知るだけでなく、かつての反町康治体制で戦った、最古参とも呼べる貴重なプレーヤーでもある。

また、大きな転機となったのは2011年に新潟のヘッドコーチを務めた現日本代表監督・森保一のサンフレッチェ広島の監督就任に伴い、千葉も広島へと移る。2012年シーズンは、3バックの一角としてレギュラーに定着、広島のJ1初優勝に貢献している。翌シーズン以降でも広島の優勝を主力として支え、日本代表にも選出される等、プレーヤーとしての絶頂期を迎える。因みに、千葉が抜けたアルビレックスは2012年、開幕からの不調が続き、シーズンを通して降格圏を彷徨う苦戦を強いられることに。最終節での「奇跡の残留」を果たすも、常にJ2降格が隣り合わせの戦いが続いた。

およそ5年半のアルビに「逆輸入」の形で活躍の場を求め、広島への移籍と共に、チームを3度リーグ制覇の強豪へと押し上げた。正直、新潟時代の千葉和彦というプレーヤーのピッチ上での動きがどれほど、サッカーというスポーツにおいて効果的なのかを見出すことが出来なかった。だが、当時独特ともとれた、広島の最後尾から組み立てるパスサッカーで、流れるようなボール回しを行う11人の中の1人となることで、判断力、ボールさばきが際立っているのが強く感じられた。

広島で6シーズン、その後、名古屋グランパスでの2シーズンを経て、2021年、再びアルビレックス新潟のユニフォームを着る。年齢を重ね、ベテランと呼ばれる立ち位置となったものの、そのキャリアこそが現在の新潟に最も必要なピースだ。奇しくも、昨季より新潟はアルベルト体制のもと、細かくボールを繋ぐサッカーを構築している真っ只中だ。未だ途上ではあるが、豊富な経験を重ねてきた背番号35が加わる事で、一気にアルビが目指すサッカーの完成度が高まる気がしてならない。

昨年はネガティブな話題が多かった、アルビレックス新潟。10年ぶりに新潟の地に戻った、千葉和彦の放つ「光」が、クラブを進むべき方向へと導いてくれるはずだ。(佐藤文孝)

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